こどもの興味あることを深めるために
鳥取市でNPOを経営している中川玄洋です。小学生(5年・2年)の子どもがいます。上の子は本を読むのが好きで、下の子はものづくりが好きという感じです。今日は子どもの興味をどうやって刺激して広げているかということについて書こうと思います。
上の子と本の関係は、最初は絵本の読み聞かせだったかなと思います。寝る前に本を読むというのを習慣にしていて、本というものを好きになってもらったら良いなと思って、読んでました。
小さい時は同じ本を何度も読んでと言われて、「うわー、また同じ本だ」と思うこともありましたが、本を好きになってもらえばいろいろキッカケを提供できるなと思って読んでいました。たまに勝手に物語を変えたり追加したりしましたが、娘には気に入ってもらえず、正しく読むように言われていたのが懐かしいです。
そんな感じで定期的に本には触れるようにしていたので、本屋にも連れていくようにしていました。連れていったら1冊選んでもらって、買って帰って読んでみるみたいなこともしていました。字が読めるようになり自分で読むようになると、普段の会話で興味関心の方向性を聞いてみて、それに合うような本をこっそり買いました。娘として最初に響いたのは「くだものだもの(福音館書店)」という絵本でした。くだもののダジャレの入ったゴロの良い感じで続く本でした。一緒に読むのが楽しかったみたいです。
「栄養素キャラクター図鑑(日本図書センター)」はビタミンとか栄養素のことが絵本になっている本、実家の母が送ってくれてこのシリーズもいろいろ見ていた気がします。「帯状疱疹って水ぼうそうの大人がなったものらしいよ」とか僕にいろいろ教えてくれます。その時に新鮮に驚いていたのも大事だったと思います。「お父さんの知らないことを伝えられる」と雑学魂に火が付いたのかもしれません。
一番学びにもつながっている本は「びじゅチューン(小学館)」でした。これはEテレの番組のDVDブックで、車で移動する時にはDVDを再生して一緒に歌いながらコミュニケーションがとれたのが良かったんだと思います。解説本も読みまくって雑学を集めてましたし、毎年、「びじゅチューン」のホンモノに会おうという事で家族旅行のネタにもしていました。広島の厳島神社や姫路城、レプリカではありますが一気に見られるということで、徳島の大塚国際美術館にも行きました。下の子も、この辺は楽しんでくれていますし、何より仏像などにも興味を示してくれて、寺社仏閣にも行けるので親子で旅が楽しめるのも結果的には良かったです。
最近では「ざんねんないきもの事典(高橋書店)」にはまっていてお小遣いをためて買ったりしています。生き物雑学はもう僕よりもかなり詳しくなっていますね。本を読むことで、文字や調べることに抵抗がなくなったのも良いなと思います。最近はタブレットを使って知らない言葉をググっているので、慣れとはすごいなと思います。
下の子は、上に比べて本にはそんなにはまっていません。その辺が子どもによって違うのが面白いなと思います。最近は将棋などの漫画は読んだりしています。LEGOとかLAQなどでいろいろ作るのは好きです。もくもくと没頭できるタイプみたいです。LEGOの作り方がいろいろ載っている本(LEGO365のアイデア(東京書籍))というのも家にあります。それをまねして作る場合もありますし、箱に書いている作り方に忠実に作る場合もあります。例に従ってコツコツ作るのが好きみたいです。
娘と一緒に本を選んでいたのですが、最近はLEGOやLAQを買い足す方向にしています。ものづくりが好きそうなので、一緒に木工とかやった方が良いのかなと思っています。この辺は地域で木工おじいちゃんが教えてくれる時間があるので、そこに連れていこうかなと思います。
普段は「大学生×地域」をつなぐ仕事をしているのですが、大学生でも若手社会人でも興味あることへのモチベーションが社会との関係性を深める行動につながっていると感じています。子どもへの情報提供も「将来、役に立つ」とかではなくて「なんか好き」「はまっている」みたいな部分をしっかり見ながら、こっそり情報提供したり、コミュニケーションをとって響きそうな環境を親として準備できたら良いかなと思っています。
今日はここまで。
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中川玄洋(なかがわげんよう)
1979年静岡県沼津市出身。
鳥取大学への進学をキッカケに鳥取県へ。大学在学中に“学生人材バンク”を起業し現在に至る。
農村地域へのボランティアから中小企業へのインターンシップ等幅広い分野で大学生と地域との接点づくりを行なっている。近年では、“地域おこし協力隊”の後方支援の仕事も金融機関と連携して行なう。大学生が実施するプロジェクト「農村16きっぷ」は2018年の全国農林業大学生アワードにて農林水産大臣賞を受賞するなど、地方での若者支援をテーマにした県外への講演機会も多い。
第二子が生まれた2012年には1か月の育児休暇を取得した。
内閣府地域活性化伝道師