コラム
2019.11.08

そのうちネタにすればいいじゃない!

 このコラムの依頼を頂いたとき、とっさに思ったのは「私が書いたら夫の愚痴になってしまう」ということだった。我が家の夫は、仕事人間で、家事・育児にはあまり積極的ではない。積極的ではない?ほぼ何もしない(笑)それは我が家のネタになりつつある。

 長女が5歳のとき、私の元に突然走り寄ってきて言った。「お母さん、お父さんが掃除機かけてるよ!」父が掃除機をかける姿を初めて見て驚いたのだった。 これは、掃除をしない夫を象徴する我が家のネタとなり、長女の驚いた表情を思い返しては笑っている。

 私の夫は家の掃除をしない。燃えるゴミの日の曜日を知らない。調味料がある場所を知らない。シャンプーのストックがある場所を知らない、もしくは知っていても、詰め替えの作業はしない。最近たまに洗濯物を適当に畳む。それを妻が畳み直していることは知らない。家事・育児の中で毎日のルーティンになっていることと言えば、自分が読む新聞を朝ポストに取りに行くことくらい。おっと、本当に愚痴になってしまう・・・。

 でもこうしてネタとして笑えるのも、それ以上に夫が夫にしかできない役割を担ってくれているからこそ。毎日家族のために一生懸命熱意を持って働いてくれていることはもちろん。得意な野球を子どもたちに教えてくれる夫。あらゆる分野の知識が豊富で、私たちが知らないことを何でも教えてくれる夫。どんなに私の作ったご飯が手抜きでも、味がイマイチでも、どんなに部屋が散らかっていても、一切文句を言わない夫。私のしたい仕事を自由にさせてくれる夫。どんなことがあっても私や子どもたちを否定することなく、大丈夫だよと背中を押してくれる夫。そんな夫にどれだけ救われているかわからない。今度は惚気みたいになってきた(笑)

 誰にでも得意・不得意、慣れ・不慣れがある。私も妻として、母として至らないことを挙げれば切りがないない。だからこそ、夫の強みを見つけることにフォーカスする、父親だからこそできることに感謝する。たまに、たまに?嫌味を言ったり、イライラしたりもするけれど。その時はまたネタにしてしまえばいい。そのくらいの大らかな気持ちで、日々を過ごしていきたい。

 何よりも私には子どもたちという強い味方がいる。「お父さんと一緒にお風呂に入りたい」「お父さんのスパゲッティが食べたい」と、「“お父さんの方がいい”アピール」をいいタイミングで入れてくれる。「そうだー!そうだー!」と母は、心の中で応援するに留まらず、「お父さんの方がいいよねー。お父さんの方が美味しいよねー。」と刷り込み、共謀者へと導く(笑)

 きっと、子どもたちは将来父を尊敬し、感謝するだろう。そういう夫だ。でも時が経ち、子どもたちが大人になったとき、自分たちの子育てを後悔することなく、笑って振り返ることができるだろうか。親から受けた愛情は、その次の世代へと受け継がれていく。いつだって、そのことを忘れずに、いろんなことを後々笑えるネタに変えながら、後悔しない日々を過ごしていきたい。夫と共に。

ライター
原田 笑
原田 笑

原田 笑(はらだ えみ)
・フリーアナウンサー、セミナー講師
・島根県益田市在住
・8歳、6歳、4歳、0歳の4人の子育て真っ最中

愛媛県出身。大学卒業後、TSKさんいん中央テレビへの入社を機に島根県にIターン。アナウンサーとして、ニュース番組のメインキャスター、地域情報番組のリポーターを務める傍ら、フィールドキャスター・ディレクターとして、ニュース・番組の取材、編集などに当たる。

第2子出産を機に退社し、山陰両県を中心にリポーター、ナレーション、CM、司会などフリーアナウンサーとして活動開始。またフリーに転身後、心理学、脳科学、コミュニケーションについて学び、県内外の企業や学校などでアナウンサーとしてのキャリアもいかしてセミナーを行うなど、講師としても活動している。

2017年4月からは、夫の実家がある島根県益田市に嫁ターン。4人の子どもたちと田舎暮らしを満喫しながら、夫の両親の手助けに感謝しつつ、仕事に勤しむ日々。大好きなパンと和菓子のお店巡りが休日の楽しみのひとつ。

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