前に進む努力、上に昇る勇気
私には1人娘がいる。その娘は現在40歳となり、3人の子どもに恵まれている。その娘が幼い小学生の頃から私と共に壮絶なドラマを創り上げてきた。
当時の私は様々な仕事の毎日に追われ、娘と対峙する時が持てず、娘はしだいに私への寄り所を無くしていった。毎晩、娘の寝顔を眺めながら、その状況を早く変えなくてはと反省の念を抱いていた。
そんなある日、小学校の運動会の応援に出向いた。長距離走で上位に入って喜ぶ娘の笑顔を見た時、私が学生の頃からマスターズまで長距離走に精を出していた頃を思い出し、「やはり私の血が流れているんだな。」と感じた。と、その時、心が動き出すのを覚えた。
一緒に走る時間を作れば親子の絆も深くなるかもしれないと考え、すぐさま行動に移すことにした。仕事が終って薄暗くなった家周りを一緒に走る中、目標の大切さを語り与えながら、寒い中、暑い中、2人で毎日毎日汗を流し走り続けた。私も日々の仕事の糧、励みにし、深い喜びを感じてもいた。
私の変った姿、懸命な努めを感じ始めた娘はそれに応えるよう熱心に走力を身に付け始め、小学校や中学校の県大会でトップになるほどの成長を見せ、この私も仕事に対する張り合いが生まれ、2人の前進は生のリズムの鼓動を高めていった。
2人の心はいつしかひとつとなり、5年の長きに渡る親子走を羨む人々も増え、一緒に参加させて欲しいと願う家族も出てきた。
娘が高校に入ってからは私の手から離れ本格的な競技人生となり、全国高校駅伝に出場、そして全国大学女子駅伝にて主将を務め準優勝、実業団からの勧誘を受けるまでの成長を見せてくれた。
想えば、幼い頃の娘は常に親の私の姿勢、情熱の背中を見ながら歯をくいしばり応えるべく努めてはいたが、いつしか私が娘の背中を見て育てられていることを感じるようになっていった。歳を重ね、仕事で疲れる中でも全力で立ち向かう大切、勇気を教えられていたのだ。
実は、夢という高くてぶ厚い壁に翻弄されている時、苦しみに耐えている時こそが宝の瞬間である。仕事も趣味も全く同じで、グチったり逃げたりせず精一杯動いてみる気力、そこには必ず価値や新たな美形が生まれ、運命の輝ける道程が現われると信じる。
幼い娘と何年も一緒に走り続ける中、2人には大切な合言葉があった。それは「前に進む努力、上に昇る勇気。」
歳を重ね娘は現在母親として、テレビドラマや舞台、CM出演に奮闘している幼い子ども達に、その大切な言葉を贈りながら自らの仕事への活力にしている。
山陰の雄!?
八面六臂の男!? すやま としお SU~SAN
1953年9月11日(倉吉市出身)乙女座
中京大学(体育学部・体育学科 卒)
~ヤマハポピュラーソングコンテスト つま恋全国大会7回・8回連続出場入賞。
キャニオンコードよりデビュー。クリエートプロモーション(永六輔代表)に所属~
地元 山陰へ帰りフリータレントとして活動開始、現在に至る。
フリー・タレント
地元を中心に、テレビ、ラジオ、イベント他、幅広いジャンルの司会を担当。
山陰放送でラジオの深夜放送「くるくる放送局」を16年間担当。テレビにおいても山陰を代表する番組TSK「情報・バラエティー番組/ヤッホー!」に初回より22年間出演中。
また、ラジオFM局「DARAZ FM」において「金曜す~ダラ」「it’s笑time」「米子しんまち天満屋・ブランニューサンデー」などメインレギュラーとして担当。
他、スポーツ競技会のアナウンスや実況、ブライダル、各種イベントの司会、ミュージックライブなど、幅広い活動を行っている。
講演・講師
小学校・中学校・高校・大学など生徒およびPTAに向けての講演・講師。公民館や企業、シニヤ世代(人生大学)JA女子大学など、専門的講演なども行っている。
シンガーソング・ライター
昭和48年よりシンガーソングライターとして全国活動開始。昭和50年、キャニオンレコードより「飛騨の里」でデビュー。以後、シングル「雪女」「接吻白書」「夢いらんかね」「そんな広島が好きじゃのう」「ライ.ラ.ライ舞い踊れ」、アルバム・カセット「浮世ばなし」を発売。NHK総合テレビ人気連続ドラマ「未来からの挑戦(青春の輝き)」の主題歌も歌唱している。
その後、地元山陰にてマキシシングルCD「続・接吻白書」「天狗かぁ!」、アルバム「AREA51」
をリリース、ヒット。併せて、作家としてダークダックスのシングル曲「お城の子守唄」や、西日本JRのCMソング「水と緑のパノラマ・トレイン」、島根県・江津市のイメージPRソング「夢咲くまち」や、江津市「青陵中学校 校歌」の作詞・作曲など、さまざまなジャンルの曲作り、提供も行ってきた。
現在も山陰各地でのホールライブ・イベントライブを精力的に実施中である。
画家・イラストレーター
芸術絵画:元 県 特別美術指導員。現在、米子、松江にて文化教室(イラスト・水彩絵画)講師、各地域にて特別講座を20年間勤めている。
今年2019年、山陰各地で行ってきた絵画個展は連続開催35年にも及ぶ。
各種広告イラストの制作、そして12年間、雑誌にストーリーマンガも連載してきた。
競技審判員&アナウンス・元フィッシングテスター・只今ボウリング夢中人
●日本陸上競技連盟 公認審判員、競技実況アナウンサー。元DAIKO Fishing Field Tester。
●絵画&広告制作 販売・デザインハウスPINK HOUSE主宰としてイベント企画他も実施。
●現在はボウリングに熱中症候群!