コラム
2019.11.25

役割や負担感の割合なんてその都度変化させれば良い

 「完璧な半分こは難しいけど、ちょうどいい半分こなら出来るんじゃないかと思って。」

 映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」の中で、榮倉奈々さんが演じる妻のちえが、安田顕さん演じる夫のじゅんとの結婚を決意した理由を友人に語ったときに言ったセリフです。家庭内における家事や育児のシェアは、ともすると、結局どちらかに負担が偏って不公平だ、なんて話にもなりがちです。

 当然のことながら、すべての負担を妻と夫で均等にするなんてことはほぼ不可能です。もちろんそれを目指して話し合うことはとても良いことですが、夫婦と言っても違う人間同士の二人なので、得意不得意もあれば、負担感も全く違うものになってきます。

 だったら最初から負担を均等にするなんてことは、目指すべきではないのではないかと。

 そもそも、役割や割合を固定するというのはやめた方がいいと思うんです。生きていればいろんなことが起こります。予想だにしないアクシデントで家庭のピンチを迎えることだって無いとは限りません。

 我が家でも実際に私が体調を崩して働けなくなって専業主夫になったり、妻の専業主婦時代にやりたいことが見えてきて、それに打ち込んだり、親のことや子どものことも考えないといけなかったりと、様々ありましたが、その都度、役割や家庭内における負担の割合を変化させながら、なんとか生き延びてきています。

 目指すは制震構造の家庭です。補強材によって建物自体を強化する(役割を固定する)だけではなく、建物に粘りを持たせて地震のエネルギーを吸収しながら(役割を変化させながら)アクシデントに耐える、そんなイメージを持っています。

 そうは言っても、現状、固定化されているものを変化させる、特に家事育児の負担を相手に負ってもらうのは難しいと考える人もいるかと思います。

 そんな時に考えたいのは、「自分が負担に感じていることや苦手、不得意が相手にとってもそれに当てはまるとは限らない」ということです。

 私は現在、人並みには料理が出来ますし、実際にほぼ毎食私が食事を作っていますが、料理という行為はどうしても好きにはなれません。専業主夫時代は家にいる私がやらなければと思っていましたが、妻は「料理は気分転換出来て良い」と言ってやってくれたりします。

 自分がやりたくないことは相手にとっても負担になるんじゃないかと考えてしまいがちです。冷静になってみればそんなわけはないというのはわかるのですが。

 意外とこんなものだと思うのです。

 パートナーや家族と話すこと、変化し続けていくことで自分の家庭にとっての

 「ちょうどいい」を見つけられるといいですよね。

ライター

NPO法人ファザーリング・ジャパン中国 理事
(株)ワークライフバランス認定コンサルタント
広島県子ども子育て審議会 委員
広島県男女共同参画審議会 審議委員
公益財団法人 ひろしまこども夢財団 評議委員

1982年、広島県広島市生まれ。大学卒業後は大手製薬会社に勤務。
次男誕生の際には社内男性初の育児休業(4ヶ月)を取得した。
新潟へ転勤すると同時に「ファザーリングジャパンにいがた」を立ち上げ、代表理事に。
その後様々な要因が重なりうつ病発症。新卒より10年務めた会社を退職し主夫となる。
2人の男子の育児や妻の仕事を支えつつ、フリーライター兼主夫ブロガーとして多様な働き方やライフスタイルについて発信。
昨年4月に広島へUターン。ワークライフバランスコンサルタントとして独立。
主にタスク管理を専門とし、個人、団体問わず様々な分野での働き方改革推進に取り組んでいる。

● 得意分野
・幸せになれるタスク管理
・記録からタスク管理につなげるアドバイス
・部下の立場から見たイクボス(メンタル不調の経験も交えて)
・父親目線からのワークライフバランス。
・ライフデザイン(主夫として生きている経験から)
・現役子育て世代のリアルなパートナーシップ。

● 実績
・岡山県イクボス掘り起こし事業
・JR東日本高崎支社 管理職研修。
・松江市ワークライフバランス推進ネットワーク会議
・新潟市 男性の生き方講座
・新潟市北区 パパ講座
・真人幼稚園様 他 幼稚園でのパパ向け講座
・その他、ワークショップ、パネルディスカッション等多数

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