「あー、もう面倒」・・・「ポジティブ思考のおがっち」は、決して口にしなかったネガティブワードが、最近はちょくちょく出てくるようになった。まずい！私は老いたのか・・・「老い」なんてネガティブワードはヤバい・・・ポジティブな行動をしないと！「若くありたい」と願う自分の中で「老い」を認めたくないと葛藤するようになった。

　私は、ラジオ番組・音読教室・ハッピーコミュニケーション講座などお喋りの仕事をしている。常に「プラスの言葉で。ポジティブに生きましょう」と言い続けている。その思いに偽りはない。

　でもね。元気じゃない時もある。なんかもう「面倒。たいぎー」と思うことは増えてきた。この「面倒」・・・「たいぎー」（出雲弁で）ともいう。面倒くさい、とはちょっと違う。拒むニュアンスが強い感じ。

　思えばこれまで「人生は自分とのたたかい」「ピッと思ったらパッと行動」「ワクワクすることを追及しよう」等、成功哲学本からの行動がなにより大事と思っていた。子育てと仕事にとにかく必死だった数年前までは、どんな仕事もどんなライブでも行ったし韓国へも行きたい時に行った。バタバタとピッパッ行動したおかげで、フォトエッセイが出せたり、二人の息子も社会人になり、仕事も子育ても嫁行動も自分なりに頑張った感しかない。

　で、このところの「面倒」な気持ちの登場である。ピッと思ってもパッとできない。いやだわ。年を取ったわ・・・「老いた（面倒）」でも「老いてない（ポジティブ思考）」とたたかう自分がいる。

　健康第一のお年頃（そこは素直に認める）大事なのは「ストレスためないこと」だけど、車のガソリンメーターのようにストレスメーターが見える化されたらいいのにね。

　そのメーターって、「面倒」と感じるかどうか、なのではないかなと思うようになった。

　私の場合、ストレス解消するには、韓国ドラマや映画を観ること。その世界に入り切って喜怒哀楽を疑似体験させてくれる貴重な時間、癒しのカフェのような存在である。ステイホームのおかげで、「“不時着”ブーム」となり、韓ドラの魅力に気づいた人もいっぱいいるだろう。韓ドラは全然「面倒」じゃない。ワクワクする。ポジティブワードだわ！（自分の中でのポジティブＶＳネガティブのたたかい・・・）

　この、気が付けばネガティブ打ち消す作業やってることがもう面倒。たいぎー。あーもう、やめーわ。無理はストレスになるんだもの。

　陰陽五行の勉強を数年前から始めた。勉強は全く面倒ではなくワクワクする。私は「丁火」で一業専心タイプ。あれもこれも手を出すことは無理することだった。無理しなくていい。うすうす面倒と思っていたことが肯定された。

　「面倒」という感情は「無理すんなバロメーター」！これは「老い」から気づけたことで、なんだかポジティブワードに思えてきた。うん、これからは、これで生きていこう。（つづく）