コラム
2022.11.04

家事育児をしていない男性がこれから始めるためにまずやるべきたった一つのこと

 我が家は現在共働きです。
 そんな中でどちらか一方に家事や育児の負担がかかるというのはやはり良くないことですし、そうならないようにお互いが気をつけているつもりです。

 ですので、私も妻も家事をするという体制にはなっていると思うのですが、そうではない家庭も巷ではまだまだ多いと聞いたことがあります。
 ちなみに夫と妻、どちらが家事育児に対して消極的なのかというと、これまた巷では夫の方なんだそうです。

 へーそうなんだー。と誰もが知っているようなことに対して改めて感心してみたところで、では、どうしたら夫が家事育児をするようになるのか?
 これに関しては、いろんなところで議論されてきていますが、今回は夫が家事育児をやる気になったとして、まず最初にやるべきことについて書いていきたいと思います。

 最初にやるべきこと、それは家事を「見る」ことです。

 それまでどういうやり方でパートナーが家事をやっていたのか、それに気付くためにまず普段行われている家事を見てみましょう。

 自分のやりたいようにやらせてほしい!という気持ちもあるかもしれません。
 でも、これまでのパートナーのやり方を全部壊して、自分なりのやり方を確立できるほどのスキルはありますか?
 仕事でもなんでも成長の過程の初めにはまず模倣があります。模倣するためにはまず観察する、つまり「見る」という行為が大切だと思うんです。

 そして「見る」と情報が集まってきます。
 我が家ではどのような家事がどういう方法で行われているのか?どのくらいの時間かかるのか?など、発見があるはずです。

 「見る」ことなくいきなり自己流で始めるのは、野球で言うと何の情報も持たないまま、初見のピッチャーと対戦するようなものです。
 どのくらいの球速なのか、どういう球種があるのか、全く情報が無いまま打席に入るよりは、他のチームと対戦していたときの映像をみたり、スコアラーからの情報を貰ったりした方が、結果が出る確率は高くなると思いませんか?
 これまで家事をやってこなかったのであれば、まずはパートナーの家事を「見る」こと。
 とても大事です。

ライター

NPO法人 ファザーリング・ジャパン中国 代表
時短家事コーディネーター
(株)ワークライフバランス認定コンサルタント
広島県子ども子育て審議会 委員
広島県男女共同参画審議会 審議委員
公益財団法人 ひろしまこども夢財団 評議委員

1982年、広島県広島市生まれ。大学卒業後は大手製薬会社に勤務。
次男誕生の際には社内男性初の育児休業(4ヶ月)を取得した。
新潟へ転勤すると同時に「ファザーリングジャパンにいがた」を立ち上げ、代表理事に。
その後様々な要因が重なりうつ病発症。新卒より10年務めた会社を退職し主夫となる。
2人の男子の育児や妻の仕事を支えつつ、フリーライター兼主夫ブロガーとして多様な働き方やライフスタイルについて発信。
昨年4月に広島へUターン。ワークライフバランスコンサルタントとして独立。
主にタスク管理を専門とし、個人、団体問わず様々な分野での働き方改革推進に取り組んでいる。

● 得意分野
・幸せになれるタスク管理
・記録からタスク管理につなげるアドバイス
・部下の立場から見たイクボス(メンタル不調の経験も交えて)
・父親目線からのワークライフバランス。
・ライフデザイン(主夫として生きている経験から)
・現役子育て世代のリアルなパートナーシップ。
● 実績
・岡山県イクボス掘り起こし事業
・JR東日本高崎支社 管理職研修。
・松江市ワークライフバランス推進ネットワーク会議
・新潟市 男性の生き方講座
・新潟市北区 パパ講座
・真人幼稚園様 他 幼稚園でのパパ向け講座
・その他、ワークショップ、パネルディスカッション等多数

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