コラム
2019.12.13

対話の時間をつくって「ツープー」な関係を楽しむ

 鳥取市でNPOを経営しているゲンヨウです。小学生の子供が二人のパパでもあります。ワークライフバランスということで何を書こうかなといろいろ考えたのですが、対話の時間を作るのがポイントではないかと思いました。家事をどうするかだけでなく、家族としてどう人生を歩んでいくのかという観点で考えるといろいろ見えてくるのかなと思います。

 僕の家庭もそうですが、山陰は共働きも多く(鳥取県は夫婦共働き53.6%:平成27年度国勢調査報告書より)、日々の仕事、子育てに忙殺されている方も多いと思います(僕も子供と寝落ちや、朝のバタバタした送り出しとか多いです)。

 どうしても自分のことは置いて考えてしまうと思います。そこで、お互いの人生をどう大事にしていくかという視点で対話する機会を設けてはどうでしょうか。いきなり激論を交わす必要はないです。週に30分「今週どうだった?」とやり取りする機会から始めてみませんか。難しい場合は月に1回でも良いです。「最近どう?」という感じで。

 これは、僕が育休を取ったときに妻とのやり取りで気づかせてもらったことです。妻曰く「育休って家事とか育児をシェアすることで始まるけど、結果的にはゲンヨウさんと話す時間が取れてたのが良かったかも」。子育てがわかりやすいですが、病気とか判断がその都度難しいです(はじめてですから)。その時に、解決策もそうですが一緒に考えて判断したというのが大事とのこと。

 これって、人生という長い期間を考えればすべてはじめてなわけでして、同じだなと思ったのです。僕は金曜の夜は可能な限り家に帰るようにしています(飲み会のお誘いは多いのですが)。妻の仕事は土日休み(たまに出勤あるけど)なので、金曜の夜が一番おちついて時間がとれるからです。

 最近どうなの?とかそういうことから、少しずつ家事シェアだったり育児だったり、そういうことを家庭内でも情報共有ができれば良いかなと思います。あまり堅苦しく考えず、そういう時間が少しでも取れれば良いかなと。

 いろんな仕事の仕方や繁忙期があったりすると思うので、金曜夜である必要はありません。お互いが30分、お茶でも飲みながら話ができる時間帯を探してみてください。朝でも良いし、ウオーキングしながらでも良いと思います。子供がすごく小さいおうちは、泣いて中断とかイレギュラーは仕方ないです。お互いでなんとなく確保してみるのはどうでしょう。この記事をお読みの方が、少し工夫してみてください。

 夫婦で過ごす時間が増えるとなんとなくツーカーみたいな感じになりますが、うちでは「ツープーだから、予想外のこともおきるよ」ってお互いで言ってます。日々、僕らも子供までとはいかずとも成長を含め変化しているので、そこを少しずつ共有して、「ツープー」な関係性を楽しめるようになると良いのかなと思います。けっこう面白いですよ。

 そんな対話が増えることを願って、今日はここまで。

ライター

中川玄洋(なかがわげんよう)
1979年静岡県沼津市出身。
鳥取大学への進学をキッカケに鳥取県へ。大学在学中に“学生人材バンク”を起業し現在に至る。

農村地域へのボランティアから中小企業へのインターンシップ等幅広い分野で大学生と地域との接点づくりを行なっている。近年では、“地域おこし協力隊”の後方支援の仕事も金融機関と連携して行なう。大学生が実施するプロジェクト「農村16きっぷ」は2018年の全国農林業大学生アワードにて農林水産大臣賞を受賞するなど、地方での若者支援をテーマにした県外への講演機会も多い。
第二子が生まれた2012年には1か月の育児休暇を取得した。

内閣府地域活性化伝道師

CATEGORY

育児

家事

働き方