コラム
2019.11.15

得意な家事をつくろう

鳥取市でNPOを経営している中川玄洋(なかがわげんよう)です。育児休暇をとった経験があり、そのご縁で今回は書き手を務めさせていただきます。自分が実践していることを中心に書いておりますので、楽しんで読んでいただければと思います。よろしくお願いいたします。

今日は僕が料理を切り口に踏み出している例について書いてみます。

1.得意な家事をつくる

ラグビーやサッカーなどスポーツでポジションがあるように、家事の得意ポジションを作っていくのが良いと思います。ポジションが決まると、その他の動きも良くなります。一つ自信をもってやれると、家事全体を考えられるようになります。そうやって徐々に参加の度合いを増やしていくのが良いかと。洗濯でも掃除でも、得意なことから取り掛かると良いと思います。僕は料理が好きなので、料理で自分のポジションを作っていきました。

2.料理をまかせてもらうには

(1)料理の流れについて

料理の流れは、メニューを決める、材料の手配、調理、食べる、片付けの順番です。最初から最後までやれて完了です。調理→食べるだけやって叱られるパターンに気をつけてください。

(2)絶対大事なこと

絶対に大事なことは、3つ、「ぼちぼち美味しいこと」「時間をかけ過ぎないこと」「片付けまでちゃんとやること」です。

男性の料理は変なところに拘ったりしがちですが、大事なのは家事シェアをちゃんと全うすることなので、「ぼちぼち美味しくて、ぼちぼちな時間で、片付けまでちゃんとやる」ということを基本路線においてください。

美味しいとは何か、料理漫画のように口から光が出たり服がはだけたりする必要はありません。「あ、おいしいね」くらいのやり取りができればOKです。次も頼みたいなというクオリティは大事。後述しますが、カレールーの安定感は半端ないです。そういう技も活用しつつ、調味料での味付けは徐々に覚えていったら良いと思います。

時間をかけ過ぎないとは何か、、、料理はキッチンを占領します。お湯を沸かしたり、他の家事の導線の一部にもなったりします。調理行程が30分から1時間をイメージすると良いかと思います。ある程度仕込んだらあとは煮込むだけみたいな感じになれば理想ではないかなと。

片付けまでしっかりと、ここ最重要項目です。終わった後に鍋・フライパン・調理器具・むいた皮などが残らないようにしましょう。せっかくおいしく時短で作っても、ここができないとダメです。野球なら8回までノーヒットノーランで9回に3ランホームランでサヨナラ負けみたいな感じです。そのくらい、片付けは大事。慣れれば作りながら片付けはできるようになりますが、最初は先に食べてもらって、フライパンだけ洗っておくとか、野菜の皮だけちゃんと捨てておくとかすると、食後の片付けが気持ちも作業もスムーズで良いです。

3.何を作るのか

僕がオススメするのは、カレー、焼きそば、お味噌汁です。材料はクックパッドに聞いてください。初めての人はカレーにしましょう。カレーなら野菜と肉を切って、炒めて煮て、ルーを入れれば終わりです。分量さえ間違えなければ、美味しいカレーになります。カレールーに感謝。

カレー、焼きそばは味付けに安定感があるのと子どもが好きなことが多いので、やりがいにつながります。味噌汁はさっと作れると、ご飯さえ炊いてあれば、コロッケとかは買ってきてやり過ごせます。まずはこの3つかなと。

アレンジも容易です。

カレー→ルーを変えればシチュー、ハヤシライスに

焼きそば→焼うどん、野菜炒めに

味噌汁→具沢山にすればそれだけで野菜系おかずに

4.子どもがよく食べるコツ

子どもが食べてくれると、嬉しいですよね。子どもは触感を気にすることが多いです。まずは“食材を小さめに切る”です。そもそも大人サイズだと、子どもにとっては大きい場合があります。火も通りやすくなるし、嫌いな食材はかなり細かくすると気づかれません(笑)みじん切りははまると楽しいです。

次に“鶏皮、脂身は外す”僕も子どもの頃は苦手だったのですが、美味いんですがブニブニが苦手な場合も、僕は別にカリカリに焼いて個人的にツマミとして食べてます。脂身の部分も、気にするようであれば、最初から外しましょう。子どもがパパ料理に慣れたら入れちゃっても大丈夫。

パパ料理が美味しいぞと子どもに認識してもらえば、チャンスです。

今回は、家事分担の最初の一歩として、得意な家事をつくろうという視点で料理の場合、こうしましたというのを書きました。次は何を書こうかな。引き続きよろしくお願いいたします。

ライター

中川玄洋(なかがわげんよう)
1979年静岡県沼津市出身。
鳥取大学への進学をキッカケに鳥取県へ。大学在学中に“学生人材バンク”を起業し現在に至る。

農村地域へのボランティアから中小企業へのインターンシップ等幅広い分野で大学生と地域との接点づくりを行なっている。近年では、“地域おこし協力隊”の後方支援の仕事も金融機関と連携して行なう。大学生が実施するプロジェクト「農村16きっぷ」は2018年の全国農林業大学生アワードにて農林水産大臣賞を受賞するなど、地方での若者支援をテーマにした県外への講演機会も多い。
第二子が生まれた2012年には1か月の育児休暇を取得した。

内閣府地域活性化伝道師

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