コラム
2019.11.22

我が家流で行こう。
~子育て、育児はチーム戦~

 離乳食はこうしなきゃ、この月齢ではこんな絵本を読んで、そして仕事もこなす。色んな育児雑誌を読みあさっていたり。元保育士という自負?プライド?もあったのか。

 13年前、初めて母になったときの私は、自分ならできると思っていた。そして二人目が生まれ、同じ生活は続かなかった。明日保育園で要るものを洗濯機で回す。回している間に子どもたちを寝かせつけ干してから寝よう。完璧なお母さんを目指していた。予定通り子どもたちが寝た。そのタイミングで洗濯機の終了の音が鳴る。ヨシ! 

 ここまでシナリオ通り。

 でも、体が動かない。なんかとてつもない罪悪感が襲ってくる。でも、やっぱり体が動かない。そのまま子どもたちの横で眠ってしまった。夜中にふと目が覚め、声を出し泣きながら洗濯物を干した。今まで感じたことのない、何とも言えない涙だった。

 やっと、気づいた。自分ならできると、思いこませていたことに。

 それから、素敵だなーとあこがれる先輩ママにたくさん相談した。みんな笑って『大丈夫!!』そう言ってくれた。『私もそうだったけん、前は』素敵な先輩ママもこんな頃があったことに驚きもあったが、それよりもすごくホッとした自分を覚えている。『一生懸命家族のこと考えているからこそ、そうなるんだよ』って。なあんだ。わたしすごい頑張ってるんだがん。急に誇らしい気持ちになった(笑)

 完璧なお母さんを目指していたつもりのころの私は、余裕がなく、子どもを急かすことも多かった。本当はしたくないのに。完璧なお母さんから笑顔のお母さん。を目指していこう。そこから自分らしさに向き合えるようになった。完璧なお母さんを目指していたころの私。笑顔のお母さんを目指しはじめた私。どちらも間違いではないし、正解や不正解ではない。

 子どもたちにも正直に話した。

 お母さんねー。ごはんや洗濯、掃除 一生懸命頑張ろうと思ったけど、なんかそんなに上手にできんかった。

 『うん、いいよー。お手伝いしてあげるけん、大丈夫。』

 当時3歳の娘がそう言ってくれた。すごく楽になった。

 それから3番目の娘が3年前に生まれ、中学1年の娘、小学6年の息子は、今では掃除や洗濯、料理、洗い物なんでも器用にやってくれる子に育った。妹のお世話も、完璧で、これで将来子どもが生まれても安心。夫、子ども、私の共有家族LINEグループがある。そこで、帰りが遅くなると連絡すると、じゃあご飯炊いとこうか?犬の散歩は?と夫や子どもたちから返事がくる。

 家族はチーム。家族それぞれ家事の得意や時間の都合がある。そこを無理強いしない今のスタイルをすごく幸せに感じている。そう思えるようになった家族のみんなにこのコラムを書きながら『ありがとう』と思っている。

ライター
大川真美
大川真美

パラレルキャリア×短時間WORK の日々

・業務改善コンサルタント
・キャリアコンサルタント
・保険代理店CSプロデューサー
・保育士
・株式会社CocoroRibbon 代表取締役
・山陰のらしく輝くママを応援する情報サイト『ハピワ』運営
・島根県中小企業家同友会 副代表理事
・島根県ライフプラン講座講師
・小学校PTA会長

現在41歳、
夫、中1の長女、小6の息子、3歳の次女 ラブラドール(すず)、
ダックス(あずき)二毛猫(ふく)の賑やか8人家族。
保育士、損保会社の法人営業をへて企業の業務改善コンサルタントとして起業。
現在は、会社員をしながら法人の代表をし、何足ものわらじでいろんな仕事や活動に関わっている。
でも、日々17時までには家に帰ることがモットー。

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