コラム
2021.11.24

抱っこ紐大作戦!

 何でも触る、とりあえず口に入れる、段差があればどこまでも上る、そして抱っこ抱っこ。そんな目が離せない1歳児がいる我が家の生活に欠かせないのが、抱っこ紐1号だ。抱っこやおんぶも楽ちん、両手が空く、寝かしつけもスムーズ。もはやこれなしでは家事も育児もままならない。1号ということは、そう2号も活躍中。1号は第1子誕生の際に購入し、第2子、第3子と愛用した後、姪っ子の元を巡って再び我が家の次男・第4子の元へ。というわけで、色あせたり、ところどころほつれたりと、なかなかのくたびれ具合...そんな1号を見兼ねて、親族の元からやってきたのが抱っこ紐2号だ。そしてこの夏、この抱っこ紐は我が家の景色を変えることになる。

 我が家の夫が抱っこ紐を使った経験はほぼゼロ。夫が抱っこ紐を活用して、次男を抱っこしてくれている時間が増えれば、私はもっとスムーズに洗濯を干すことも、掃除をすることもできるし、ゆっくりお風呂に入ることもできる。そう、せっかく2号がやって来てくれたのだから、1号は夫専用に、2号は私専用にして夫に使用を促せばいいのではないか。かくして妻は「抱っこ紐大作戦」を企てた。次男が1歳を迎えた夏のことだった。

 早速私の「ゆっくりお風呂タイム」を確保すべく、夫に次男の寝かしつけを頼むことに。その際すかさず抱っこ紐1号をすすめ、とにもかくにもまずは使ってもらってみる。渋る次男をどうにか夫の背中に託し「楽ちんでしょ。これつければ、あっという間に眠ってくれるから驚きよ!両手も空くからおんぶしながら本も読めるよ」とメリットと機能性をPR。更にお風呂から上がると、夫の背中を覗き込み「気持ちよさそうに寝てる。ありがとう!助かったー」と少々大げさに感謝を伝えることを忘れない。

 作戦にのっとりそんなことを数日続けていると、最初は「ママがいい」と夫の背中を拒んでいた次男も、次第にルーティンを心得たようにすっぽりと夫の背中に収まり安心して眠るように。そして川が流れるように、とても自然に次男の寝かしつけは夫の担当に。抱っこ紐作戦大成功だ!こうして妻は「ゆっくりお風呂タイム」を手に入れた。

 「手伝って」と言葉にすると角が立つときも、作戦にしてしまえば笑いながら楽しめる気がするのは私だけだろうか。何でも楽しんだもん勝ち!この「ゆっくりお風呂タイム」を笑顔にかえて夫や子どもたちに還元していくとしよう。

 それにしても長い時を経て夫専用となった抱っこ紐1号のくたびれ具合のひどいことよ(苦笑)そこに詰まった私の子育ての日々と子どもたちとの思い出も一緒に夫が背負ってくれるようで、夫の抱っこ紐姿は何だか微笑ましい。今度は、子どもたちも巻き込んで「休みの日はパパがお昼ご飯担当大作戦」を決行することにしよう(笑)

ライター
原田 笑
原田 笑

原田 笑(はらだ えみ)
・フリーアナウンサー、セミナー講師
・島根県益田市在住
・2男2女の4人の子育て真っ最中

愛媛県出身。大学卒業後、TSKさんいん中央テレビへの入社を機に島根県にIターン。アナウンサーとして、ニュース番組のメインキャスター、地域情報番組のリポーターを務める傍ら、フィールドキャスター・ディレクターとして、ニュース・番組の取材、編集などに当たる。

第2子出産を機にフリーに転身。2017年4月からは、夫の実家がある島根県益田市に嫁ターン。2021年6月から2年間「TSK news イット!」のキャスターを担当。山陰両県を中心にリポーター、ナレーター、司会、セミナー講師として活動中。ママに向けた益田での新しい旅の形の提案や、ママにやさしいまちづくりに取り組む「益田ママリトリートプロジェクト」の代表も務める。

4人の子どもたちと田舎暮らしを満喫しながら、夫の両親の手助けに感謝しつつ、仕事に勤しむ日々。大好きなパンと和菓子店、カフェ巡りが休日の楽しみのひとつ。

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