コラム
2021.11.12

料理の献立に迷う人はまず記録から始めてみる

 誰にでも好きな家事や嫌いな家事、または得意な家事、苦手な家事というものがあるかと思います。家事なんて一ミリたりともやりたくないという人もいるかもしれませんが、それはそれとして。

 ただでさえやりたくないのに、嫌いだったり苦手な家事というのはさらに気が進みません。私も昔から料理は好きになれないし、自分自身で得意だと思ったことは一度もありません。

 料理の何が嫌いか?と問われると、まず頭に浮かぶのが「献立を考えること」と即答できます。

 レパートリーが多いわけではないですが、何を作ろうかと頭を悩ませるのがすごく苦痛ですし、周りの主婦や主夫に聞いてもそういう人は結構多い気がします。

 そんな私が実践して料理、特に献立を考えることに対して少し気が楽になったというやり方をシェアしたいと思います。そのやり方とは「何を作ったか記録する」ことです。

 人が面倒だと感じるメカニズムの一つとして、先が見通せず、未来の不確定な要素をあーでもないこーでもないと考えてしまうことがあると言われています。

 献立を考える時もまさにそういう思考になっていて、「これを作ったらどのくらい時間がかかる?」「家族は美味しいと言ってくれる?」「そもそもうまく作れる?」など、作ってみないとわからない、まだ起きてもいないようなことを考え始め、面倒になってくるという経験はあなたにもありませんか?

 それらを解消するために、まず記録しましょう。レシピや完成した料理の写真、かかった時間など、記録する内容は人それぞれで良いと思いますが、とにかくその日の献立を記録するのです。

 誰しも最初のチャレンジより、二度目のチャレンジの方が気持ちが楽だというのは想像できると思います。

 料理でそこまでプレッシャーを感じることはないかもしれませんが、少なくともその料理を作って家族がどんな反応をしてくれたのか、時間はどのくらいかかったのかなどを記録から見通すことが出来ることで、私自身、面倒だと思う気持ちは和らぎました。

 そんなことは記録しなくても記憶できると考える人もいるでしょう。実際に出来るのかもしれませんが、人は忘れる生き物です。しかも記憶が正しいかどうかも記録していないとわかりませんしね。

ライター

NPO法人 ファザーリング・ジャパン中国 代表
時短家事コーディネーター
(株)ワークライフバランス認定コンサルタント
広島県子ども子育て審議会 委員
広島県男女共同参画審議会 審議委員
公益財団法人 ひろしまこども夢財団 評議委員

1982年、広島県広島市生まれ。大学卒業後は大手製薬会社に勤務。
次男誕生の際には社内男性初の育児休業(4ヶ月)を取得した。
新潟へ転勤すると同時に「ファザーリングジャパンにいがた」を立ち上げ、代表理事に。
その後様々な要因が重なりうつ病発症。新卒より10年務めた会社を退職し主夫となる。
2人の男子の育児や妻の仕事を支えつつ、フリーライター兼主夫ブロガーとして多様な働き方やライフスタイルについて発信。
昨年4月に広島へUターン。ワークライフバランスコンサルタントとして独立。
主にタスク管理を専門とし、個人、団体問わず様々な分野での働き方改革推進に取り組んでいる。

● 得意分野
・幸せになれるタスク管理
・記録からタスク管理につなげるアドバイス
・部下の立場から見たイクボス(メンタル不調の経験も交えて)
・父親目線からのワークライフバランス。
・ライフデザイン(主夫として生きている経験から)
・現役子育て世代のリアルなパートナーシップ。
● 実績
・岡山県イクボス掘り起こし事業
・JR東日本高崎支社 管理職研修。
・松江市ワークライフバランス推進ネットワーク会議
・新潟市 男性の生き方講座
・新潟市北区 パパ講座
・真人幼稚園様 他 幼稚園でのパパ向け講座
・その他、ワークショップ、パネルディスカッション等多数

CATEGORY

育児

家事

働き方