コラム
2020.11.11

“自分ごと”として考えた方が幸せになれる

 こんにちは。NPO法人 ファザーリング・ジャパン中国の片元彰です。

 僕は主夫です。仕事もしていますが、そう名乗っています。主夫の定義は様々あるかもしれませんが、僕も所属している「秘密結社 主夫の友」という団体では、“主体的に家事をする夫”であれば主夫になります。

 主夫だろうとイクメンだろうとその人とその家庭が上手く回っていれば何の問題も無いわけですが、僕は主夫であることを望んでいます。

 それは、自分の家庭のことは自分ごととして捉えたいし、その方が楽しかったり幸せに感じることが多いと思うから。

 僕は1日の初めにその日やること全てのリストが並んだスマホの画面を見ます。もちろん、全てが予定通りにいくことなんてありませんが、その日にやるであろうことは全て書き出しています。そこには仕事上のタスクはもちろんのこと、ありとあらゆる家事も書かれており、それら一つ一つにはどのくらいの時間で終わるかという見積もり時間も算出されているので、それらが全て終わると何時に寝ることが出来るかということも計算できるわけです。

 主夫なので当然どのタスクもやるつもりでそこには書かれているわけですが、僕には妻と言うパートナーもいますし、たまにお手伝いしてくれる子どもたちもいるので、必ずしも全てを自分一人でやるというわけではない日もあります。

 これを書いている日も妻が夕食を作ってくれましたし、次男がきちんと風呂掃除をやってくれました(お小遣い稼ぎが目的ではありますが)。

 こうなると「ありがたいなぁ」という感謝の気持ちが芽生えてきます。そして、その日やることが2つ減ったという喜び、加えて、夕食を作る47分と風呂掃除の4分、合計51分は当初の予定より早く寝られるという安心感に包まれます。

 もちろんここまで細かく考える必要はないかもしれません。

 ただ、こういった感謝や喜び、安心感といった感情は、物事を自分ごととして考えているから生まれるわけです。仕事はもちろんのこと、家庭でも”自分ごと”として捉えられていますか?

ライター

NPO法人 ファザーリング・ジャパン中国 代表
時短家事コーディネーター
(株)ワークライフバランス認定コンサルタント
広島県子ども子育て審議会 委員
広島県男女共同参画審議会 審議委員
公益財団法人 ひろしまこども夢財団 評議委員

1982年、広島県広島市生まれ。大学卒業後は大手製薬会社に勤務。
次男誕生の際には社内男性初の育児休業(4ヶ月)を取得した。
新潟へ転勤すると同時に「ファザーリングジャパンにいがた」を立ち上げ、代表理事に。
その後様々な要因が重なりうつ病発症。新卒より10年務めた会社を退職し主夫となる。
2人の男子の育児や妻の仕事を支えつつ、フリーライター兼主夫ブロガーとして多様な働き方やライフスタイルについて発信。
昨年4月に広島へUターン。ワークライフバランスコンサルタントとして独立。
主にタスク管理を専門とし、個人、団体問わず様々な分野での働き方改革推進に取り組んでいる。

● 得意分野
・幸せになれるタスク管理
・記録からタスク管理につなげるアドバイス
・部下の立場から見たイクボス(メンタル不調の経験も交えて)
・父親目線からのワークライフバランス。
・ライフデザイン(主夫として生きている経験から)
・現役子育て世代のリアルなパートナーシップ。
● 実績
・岡山県イクボス掘り起こし事業
・JR東日本高崎支社 管理職研修。
・松江市ワークライフバランス推進ネットワーク会議
・新潟市 男性の生き方講座
・新潟市北区 パパ講座
・真人幼稚園様 他 幼稚園でのパパ向け講座
・その他、ワークショップ、パネルディスカッション等多数

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