障がい児通所支援事業所として、放課後等デイサービス、児童発達支援事業、相談支援事業を行っている。社員の仕事と家庭との両立実現に向けた支援体制を整え、働きやすい職場風土づくりに努める。
　社員自身やその家族の急な体調不良などに対応できるよう、始業終業時間の繰り上げ・繰り下げ制度を設ける。育児短時間勤務や所定外労働免除は子どもが小学校就学始期に達するまで利用可能とし、介護休業の分割回数制限をなくすなど、育児・介護制度を拡充。休養や私生活の充実も重視し、有給取得の声かけを積極的に行う。
　風通しのよい職場環境にしようと、事務所内には相談箱を設ける。直接は言いづらい仕事での困り事などを伝える手段として、社員が活用している。
　月に1度、全社員と1対1で面談を行うよう努め、仕事や家庭の状況、思いなどを聞き、コミュニケーションを図る。また、年3回実施する自己評価・他己評価に基づき、社員への資格取得やスキルアップを後押し。研修や試験の費用は会社が負担する。
　社員が当番制でさまざまなテーマを決めて、月1回の社内勉強会を開き、よりよい障がい児福祉サービスを行うための深い知識と実践力を養う。これらが資格取得の基礎としても役立っている。
　松下社長は「将来的には障がい児だけでなく、障がい者も含め、その人の一生に関わるサービスを実現できたら。社員にとって居心地のいい職場環境をつくり、人材育成に努めていきたい」と話す。