鳥取県産材の買い取り・販売や森林整備および林業の担い手の確保・育成業務を行う。従業員の約７割は男性で子育て世代が多く、仕事と家庭の両立が可能な職場づくりの一つとして「男性の育児休業取得」を積極的に進めている。
　全従業員が集まる会議などで育休制度の概要などを説明しつつ、該当従業員には独自のリーフレットを作製し周知を図る。2022年9月に従業員で初めて男性育休を取得した山口雄司さん（36）は「産後パパ育休施行前だったが、会社のサポートもあって取得できた。いろいろな情報を提供してもらったのが大きい」と話す。
　取得前にはその従業員と上司、総務の担当者を含めて面談。細かな部分まで従業員の希望を聞いて、業務引き継ぎなどがスムーズに行えるように柔軟に対応する。22年10月から始まった分割育休制度を利用した上山航平さん（35）は「取りやすい雰囲気もあってありがたかった。何より子どもと一緒に居る時間が増えたのがうれしい」と笑みがこぼれた。
　年次有給休暇についても、年5日取得の義務化を機に必要に応じて個別に声かけを行うなど、職場全体で取得を促してきた。
　育休だけでなく、介護休業などについても、希望する従業員が相談しやすいよう窓口を設置。「病気や育児、介護はお互いさまのこと。仕事と家庭を両立し、職員の働きやすい環境づくりをバックアップしていければ」と担当する総務部の岸本幸恵さん（５４）。従業員の事情に合わせて各種休暇を取りやすい雰囲気をつくり、誰もが働きやすい環境を構築する。