学校法人柳心学園 米子自動車学校
(米子市・柳谷由里理事長) 従業員数68人
保育所開設など職場環境改善
職員の仕事と家庭の両立を支援するため、事業所内保育所の開設をはじめ、法の基準を上回る育児のための短時間勤務制度の導入、学童保育事業の運営、管理職の育児休業取得の推進など、積極的に職場環境の改善を図ってきた。
2011年7月に事業所内保育所「すくすくよじが」を開設した。「よじが」は米子自動車学校の愛称。0歳から3歳児が対象で、定員は5人。保育を必要とする職員や同校受講生の子どもを預かっている。一時的な保育から利用でき、開設から18年3月末までの間に、延べ19人の職員が利用した。
教習指導員の入澤太郎さんは、昨年5月から約11カ月、当時2歳だった子どもを預けた。「県外からの転職で、子どもの預け先が心配だった。事業所内保育所のおかげで仕事に集中できた」と振り返る。
「保育士資格がある先生にしっかりと面倒を見てもらえた。職場全体で家族のように子どもを見守ってもらえて感謝している」と話していた。
同校では、繁忙期に週2回の「ノー残業デー」を実施。育児短時間勤務制度の取得対象を中学校就学前まで拡大するなどの取り組みも行っている。
柳谷理事長は「企業は人なり。制度の整備は、安心して仕事に励み、公私共に幸せであってほしいと願えば自然な流れ。優秀な職員たちの無限の可能性を引き出せるような職場にしたい」と話している。