「誰もが使いやすい制度で働きやすい環境を」と話す浦部社長(右)。積極的な取り組みで社員の休暇への理解も深まっている。
有限会社 江府技研コンサルタント
制度充実、人材育成にも力
子育て支援の充実や休暇の取得推進など、社員のニーズをくんだ働きやすい環境づくりを進めている。男性社員の育児休暇取得は2003年からあり、家庭と仕事が両立できる社内風土づくりに早くから取り組んできた。
その理由について、浦部明郎社長は「人材は当社の最大の財産。家庭生活の充実が仕事にも良い影響を与えると考え、制度の充実を図ってきた」と話す。業務内容は、測量や設計、地籍調査など。専門的な技術を必要とする仕事であり、資格取得などに関わる費用を全額負担するなど、人材育成にも力を注ぐ。
社員の声に耳を傾け、休暇を取りやすくする制度も積極的に導入している。有給休暇は30分単位で取得でき、昨年度の取得率は72%に達した。子どもの看護休暇は法定(小学校就学の始期まで)を上回る10歳まで。看護休暇、介護休暇ともに時間単位(法定=半日単位)で取得でき、子どもの送迎や通院などに柔軟に対応できる。
昨年度から誕生月に取得できる特別休暇も導入。有志での宴会や旅行の費用を一部助成する制度もあり、社員の親睦に活用されている。
充実した制度は、新たな雇用にもつながっている。浦部社長は「人材を確保するためにも、働きやすい環境は重要。誰もが使いやすい制度をつくり、長く勤めてもらえる企業でありたい」と話している。
(令和2年1月時点)