ソフトウエア開発などリコーグループのIT分野を支えている。多様な人々がその個性や環境を認め合いながら働くことを尊重するリコーグループの方針に沿い、家庭と仕事の両立を支える社内制度や管理職による風土づくりに努めている。
　育児休業は子どもが2歳の誕生月の月末まで、介護休業は２年間までと、取得可能な期間の上限を、法定より拡充。特に育児休業からの職場復帰の際は、保育園などの預け先が確定するタイミングなどに無理なく対応できると社員からの評判もよい。
　復帰後の働き方も柔軟だ。短時間勤務制度、コアタイムなしのフレックスタイム制に加え、コロナ禍で一気に進んだ在宅勤務を組み合わせることができる。失効する有給休暇の積み立て制度も、家族の行事や体調急変など突発的な出来事の対応に役立っている。
　管理職は各種制度を活用しやすい雰囲気づくり、従業員の状況把握にも力を入れる。毎週、管理職による残業チェックの場を設けて、業務の偏りや繁忙期を見越した対応などを実施。また定期的に上司と部下が話し合う「1on1（ワンオンワン）」ミーティングを月1～2回のペースで行う。業務ではなく個人に焦点をあてた会話の中で、家庭の事情なども含め、部下の環境変化を把握する場として有効で、信頼関係の構築に加え、利用可能な制度を把握してもらう好機にもなっている。
　木下事業所管理者は、「今後も一人一人が活躍できる環境づくりに目を配り、キャリアを存分に築けるサポートをしていきたい」と話す。

（令和５年2月現在）