座談会で育児中の悩みや経験などを共有
グリコマニュファクチャリングジャパン
株式会社鳥取工場
(南部町)
独自の「Co育て」制度で支援
子どもの誕生後半年以内に取得できる法定休暇とは別の1カ月間の特別休暇「Co(コ)育てMonth」など、グリコグループ全体で独自の制度を構築。名称の「Co」は、コミュニケーション(和気あいあいと)▽コオぺレーション(上手に協力しながら)▽コぺアレンティング(一緒に子ども育てる)-を意味し、妊娠期からの切れ目ない取り組みで、仕事と家庭の両立を支援する。
「Co育てMonth」は、子育てのスタート期間に家族が協力して育児を行うことで、笑顔あふれる家庭を築いてもらおうと2020年に導入され、男性社員の取得率100%を達成。職場全体で計画的な取得を推進することで、業務の標準化や情報共有も進んだ。
自社の制度を活用するための現場の工夫として、月1回の全体ミーティングなどを通じて情報の周知徹底に努めるほか、育休前後に行う計3回の面談、育児中の社員による座談会など、きめ細やかなフォローを行い、安心して子育てができる風土を育んでいる。
企業としての原点は1921年、子どもたちの健康のために世に送り出した栄養菓子。その精神が、子どもの幸せを願う「Co育て」の取り組みに宿る。高山敏矢工場長は「子育て中の社員が生き生きと働く姿は、次世代の道しるべにもなる。多様な人材が活躍することで、さまざまな意見やアイデアが生まれ、幅広い世代に愛される商品づくりにつながる」と、働きやすさと成長の好循環を目指す。