株式会社ジューケン
(鳥取市)
社内初の男性育休取得
地域密着の企業として商業店舗や公共施設などの設計・建設を多く手掛けている。地元の人に寄り添った暮らしを提供する同社は、社員の働きやすい環境づくりに取り組んでいる。
業務に必要な資格取得の助成制度など福利厚生の充実のほか、育児や介護との両立を積極的に支援。子育て世代の社員の増加に伴い、育児休業(育休)を取得する男性社員もでてきた。
昨年8月から育休取得をしているマレーシア出身で工務部土木課のジュン・ダー・ウェイさん。入社5年目のジュンさんは、当時公共事業の現場監督を任されていたが、妻の2人目の出産を機に、家族のことを考えて育休取得を決意したという。会社への相談には戸惑いもあったというが、業務の引継ぎなど職場の支援を得て育休生活をスタートさせた。
家庭では4歳の長男と生後半年の長女のお父さん。ベトナム出身の妻と家事を分担し、育休中はおむつ交換、食事、風呂、食器洗いなどの家事も積極的に行っている。「一人での子育ては大変。協力が不可欠で日々勉強」と子育てや家事の大変さを実感しながらも、その表情は明るい。「妻も外国人ということで日本の文化には不慣れだが、子どもたちにはもっと日本の文化に触れてもらいたい。(育休取得で)子どもの成長を実感できる時間が持ててうれしい」と笑みがこぼれた。
同社としても初めての男性育休取得者。同社は「今後も社員のために働きやすい環境の整備と福利厚生の充実を図っていきたい」としている。
(令和4年2月現在)