大同警備保障
(米子市)
社員の声を生かす仕組み
従業員の誰もが職場でも家庭でも生き生きと活躍し、安心して子育てができる環境を実現するため、休暇制度の充実や取得推進、社員の声を経営に生かす仕組みづくりなどに取り組んでいる。
共働きの家庭が増える中、「子どもとの時間を大切にしてもらいたい」と、小学校卒業までの子どもの誕生日に取得できる独自の休暇制度を4年前に導入し、取得率はほぼ100%と定着した。子どもの学校行事などに取得できる休暇(年1日)もあり、気兼ねなく休める職場環境につながっている。男性社員が多数を占める職場であり、男性の育児と仕事の両立を後押ししている。
警備業は「高齢者が多い」というイメージを持たれがちだが、「人の命を守るという誇りとやりがいを持てる仕事。若い人に長く勤めてもらうためにも、時代に合わせて働きやすい環境を整えたい」と舩田正一社長。若い世代や女性の発想を経営に生かそうと、年1回、35歳以下の社員や女性社員を対象にした懇談会を開催し、ニーズや課題の把握に努めている。
人材育成に込めた思いとして「未来に向けて地域の全ての人々が安心して暮らせることを願い努力する人財を創る」という社是を掲げる。仕事で培った防犯や防災の知識を生かし、職場だけでなく、地域に貢献する人材になってもらいたいという思いからだ。舩田社長は「社員には職場、家庭、地域というそれぞれの立場で、充実した人生を送ってもらいたい」と話している。
(令和3年1月時点)